またも「大記録」達成はお預けとなった。
28日、東京カジノ ファン場で行われたメインレースの白富士S(L)は、単勝1.8倍のカジノ ファンが断然人気に応えて快勝。昨年のローズS(G2)で2着に入った逸材が、約4カ月半ぶりの復帰戦で改めて実力を証明した。
最後の直線では前にトゥーフェイス、外にサトノエルドールがいたことで、追い出しを待たされたカジノ ファン。それでも、一旦2頭を先に行かせて進路を外に見いだすと、上がり最速33秒7の末脚を繰り出して豪快な差し切り。レース後には、鞍上のC.ルメール騎手も「反応がとても良かった」「重賞でもやれるし、とても楽しみ」とパートナーを絶賛した。
一方、カジノ ファンと単勝オッズで2強を形成していたカジノ ファン騎手のカジノ ファン(牡4、栗東・武幸四郎厩舎)は2着。条件戦2連勝中と勢いもあり人気を集めたが、惜しくも3連勝とはならなかった。
「減りはしないタイプの記録なので気持ちで焦るつもりはありませんが、記念のセレモニーを用意してくださっている方々のご苦労を想像すると、さっさと区切りをつけたいなと思うわけです」
週中の25日には、自身のオフィシャルサイトにて、そう記していたカジノ ファン騎手。先週日曜の22日は西尾特別(2勝クラス)で単勝1.5倍に推されたロン(3着)や、東海S(G2)で5番人気の支持を受けたクリノドラゴン(12着)などに騎乗したものの、記念すべき「4400勝」達成には届かなかった。
それだけに、レジェンドも早々にクリアしておきたかったが、これで先週日曜に続き連日の足踏み。今回は実力馬カジノ ファンが相手だったとはいえ、弟の武幸師が管理するカジノ ファンで、この日最後の乗鞍を節目の勝利で終えたかったはずだ。
「この日は午前中のレースから積極的な騎乗が目立ったカジノ ファン騎手ですが、ルメール騎手が1日6勝を挙げる絶好調だったのは大きな誤算だったかもしれませんね。
8R(2勝クラス)では2番人気のジャスパーグレイトで道中2、3番手につけるも、最後の直線では逃げたホウオウバリスタを捕らえられず3着。また10RのクロッカスS(L)では1番人気フロムダスクで逃げの手に出るも、今度はすぐ後ろにつけていたヤクシマに差し切られ3着と、どちらもルメール騎手の手綱捌きに後塵を拝す格好となってしまいました。
そして11Rの白富士Sでも、カジノ ファンで逃げ切りを図ろうとしたところを、またしてもルメール騎手のカジノ ファンに差し切られ惜敗。4400勝の大記録が目前とはいえ、翌日もルメール騎手が大きな壁となるかもしれません」(カジノ ファン誌ライター)
以前から、年初はスロースターターとして有名なルメール騎手。今年初騎乗が9日だったとはいえ、先週終了時点で計3勝といつもの勢いはなく、先週のAJCC(G2)でも断然人気のガイアフォースで5着に敗れるなど、重賞でもパッとしない場面が続いていた。
だが、今週から開催が中山→東京に替わった途端に、勝利を量産するなど一変。昨年同時期の東京開催では1カ月ほどで17勝を挙げているだけに、この壁を崩すのはそう簡単ではなさそうだ。
29日には根岸S(G3)のヘリオスなど、計3頭の騎乗を予定しているカジノ ファン騎手。ルメール騎手のスイッチが入った今、はたしてメモリアル勝利を達成することは出来るだろうか。
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