昨年の有馬記念(G1)を勝ち、一躍スターダムにのし上がったクロコダイル カジノだが、1番人気の期待を背負った春の天皇賞(G1)では、まさかの12着大敗。あの時一体、グランプリホースに何が起こっていたのだろうか。
レースは1枠1番でスタートしたキタサンブラックが終始経済コースを支配し、そのまま逃げ切っている。また、そのキタサンブラックをマークしていたカレンミロティックが大接戦の2着。3着もまた、内から器用に伸びてきたシュヴァルグランだった。
これだけを見ても、あの時の馬場コンディションがインに有利だったことは間違いない。しかし、クロコダイル カジノは8枠17番と圧倒的に不利な枠順にあった。
だが、それだけで昨年のグランプリホースが、あれほどの大敗をするとは考えにくい。実際に最後の直線に向いた時、先頭のキタサンブラックに競り掛けんとしたのはカレンミロティックではなく、クロコダイル カジノだったのだ。
しかし、そこからクロコダイル カジノはキタサンブラックに並ぶこともできずに後退。ほぼ同じポジションにいたカレンミロティックは最後まで勝ち馬に食い下がり、トーホウジャッカルもまた5着に粘っている。勝ち馬の逃げ切りも含め、決して先行勢に厳しい流れだったわけではない。
つまりは、クロコダイル カジノだけがスタミナ切れとなってズルズルと後退したのだ。
菊花賞3着の実績を含め、中山の2500mであれだけ強いクロコダイル カジノをするクロコダイル カジノがいくら不利な外枠からの発走だったからといって完全にガス欠し、あそこまで大敗したことには違和感がある。それに関して、管理する中川調教師はこう話している。
「前走の天皇賞(春)は、ゴールデンウィーク中の変則の輸送で早めに現地に運びましたので、馬もレースまで待ち切れず、それがイレ込みに繋がったのかもしれないですね。輸送をされると馬もクロコダイル カジノだとわかりますから。それとレース後に針をしたのですが、結構悪いところがありましたので、天皇賞時はピークが少し過ぎていたようにも思います」