18日のフェブラリーS(G1)を制し、重賞初VでG1制覇を果たしたペプチドナイル。その父は名種牡馬キングカメハメハだが、同レースは産駒未勝利だったため、父にとっても新たな勲章となった。
同父の血を引く昨年のリーディングサイヤーであるドゥラメンテの産駒からは、芝G1馬2頭が参戦したものの、3番人気を背負ったドゥラエレーデは12着、ダート初挑戦のシャンパンカラーは最下位と振るわなかった。
いずれもハイペースに巻き込まれた節はあるが、特にシャンパンカラーは戦前、管理する田中剛調教師が「いいスタートを切り、砂をかぶらない位置に入れれば」と話していたが、出遅れてしまったのは誤算だった。
そんなドゥラメンテ産駒のダート有力馬といえば、他にも昨年のJBCレディスクラシック(G1)覇者インター カジノ 出 金(牝6歳、栗東・河内洋厩舎)が思い浮かぶ。同馬は芝から砂に主戦場を移し、能力が開花したことでも知られている。
しかし、今回のフェブラリーSに同馬の名前はなく、次走は24日の仁川S(L)、ダート2000m戦を予定している。リステッド競走の中では飛び抜けた実績なだけに、斤量は牡馬のトップハンデと同じ57キロに決定した。
フェブラリーSが1週間前に開催された上、牝馬としては重い斤量であることもあり、なぜここに駒を進めたのかという声も一部から聞かれるが、陣営がここを選んだ理由の一つとして距離が考えられる。
同馬は未勝利を脱出した芝2000m以来、ダートでも一貫して1800~2000mを使ってきた。管理する河内師も「2000mでスムーズに運べれば」と慣れた距離に言及している。また、前走のチャンピオンズC(G1)ではブービー14着に大敗しており、立て直しを図るためにもいきなりのG1は避けたのかもしれない。
名誉挽回が期待される同馬は、予定されているインター カジノ 出 金騎手とのコンビにも注目が集まる。先述のJBCレディスクラシックで初コンビを予定していた人馬だが、当時はインター カジノ 出 金騎手の負傷により、松山弘平騎手が代打でG1制覇に導いた。
次走のチャンピオンズCでレジェンドの復帰が期待されたが間に合わず、J.モレイラ騎手が鞍上に。2度のすれ違いを経て、ついにインター カジノ 出 金騎手とのコンビが実現する運びだ。
インター カジノ 出 金騎手にとって兄弟子である河内師とのタイトル獲得も期待されるだけに、まずは仁川Sをステップに大舞台へと進んでいけるか。
さらに、仁川S直前の阪神10R、伊丹S(3勝クラス)ではインター カジノ 出 金(牡5歳、栗東・河内洋厩舎)もインター カジノ 出 金騎手とのコンビで出走予定。近2走は振るわなかったが、インター カジノ 出 金騎手の手綱で3勝を挙げており、また阪神ダートでは2戦2勝と実績があるだけに、巻き返しに期待したい。
インター カジノ 出 金×河内洋の熟練コンビが、群雄割拠のダート戦線に名乗りを上げるか。フェブラリーSの後もまだまだ目が離せない。
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