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ヴェラアズール 撮影:Ruriko.I

 26日に東京オンライン カジノ デモ場で開催されるジャパンC(G1)へ出走予定のヴェラアズール(牡6歳、栗東・渡辺薫彦厩舎)が、R.ムーア騎手とのコンビで参戦する。本馬が所属するキャロットファームの公式ホームページで発表された。

 ヴェラアズール×ムーア騎手といえば、昨年のジャパンCを優勝したコンビ。最後の直線で馬群を縫うように捌き切った手腕には、元JRA騎手の安藤勝己氏も「ムーアの我慢と、開いたら躊躇なく突っ込んだ判断も凄い。全てがかみ合っての勝利やね」(Twitter)と手放しで絶賛したほど。今年は連勝中だった昨年のような勢いはないが、だからこそ陣営としても“ムーア様”への期待が高まっているはずだ。

 その一方で、このコンビ結成はオンライン カジノ デモファンの間でも物議を醸した。何故なら、ヴェラアズールは事前にT.マーカンド騎手とのコンビ結成が報じられていたからだ。

 実際にキャロットファームの公式HPでも発表があったなど、マーカンド騎手とのコンビは誤報ではない。しかし、騎乗予定だった愛国馬コンティニュアスが回避したことで急遽、ムーア騎手に白羽の矢が立ったというわけだ。

 妻のH.ドイル騎手が昨年「日本で乗ってみたい馬」としてヴェラアズールの名を挙げるなど、マーカンド騎手にとっても楽しみにしていたはずだが、まさに寝耳に水の事態となってしまった。

「マーカンド騎手とのコンビ発表が12日で、わずか4日後にはムーア騎手とのコンビ発表。事情が事情だけに仕方ない部分もあると思いますが、ここまでスムーズにスイッチが行われたのは、もしかしたら事前にある程度決まっていたのかもしれません。

というのもムーア騎手は、コンティニュアスを管理するA.オブライエン厩舎の主戦騎手。今回のジャパンCも同厩舎のコンティニュアスが第1候補であったものの、遠征のリスクのある外国馬だけに、予め『もしもの時は……』という取り決めがあったかもしれません」(オンライン カジノ デモ記者)

 実際にヴェラアズールはノーザンファーム系の生産馬だが、ムーア騎手の契約馬主はノーザンファーム代表の吉田勝己氏。また、マーカンド騎手の契約馬主はノーザン系一口馬主クラブのシルクレーシングと、様々な連絡のやり取りも円滑だったことは想像に難くない。

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 ただ、ジャパンCの騎乗馬を巡るムーア騎手とオブライエン厩舎のゴタゴタは以前にもあった。

「セカンドジョッキーじゃダメなのか!」

 6年前、2017年のジャパンC直前。普段は「アイスマン」の異名を持つほどクールなムーア騎手が、思わず声を荒げたことには訳があった。

 当初、ムーア騎手が騎乗予定だったのは、その年の宝塚記念(G1)を勝ったサトノクラウン。数々の名馬の背中を知る世界的名手にして「海外でもこの馬をいつも気に掛けていた。ぜひ乗ってみたい」と待望のコンビ結成だった。

 しかし、ジャパンCの直前になってオブライエン厩舎のアイダホの来日が決定。ムーア騎手は契約により、泣く泣くサトノクラウンを諦めることになった。「セカンドジョッキーじゃ……」は、その時に諦めきれないムーア騎手が“ゴネた”というわけだ。

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M.デムーロ騎手 撮影:Ruriko.I

 その一方、アイダホの参戦で宙に浮いたサトノクラウンの鞍上だったが、そこに名乗りを上げたのが、元主戦のデムーロ騎手だった。

 それだけならまだ丸く収まったかもしれないが、デムーロ騎手はすでにシュヴァルグランとのコンビでジャパンC参戦が発表されていたのだから、ファンの間でも物議を醸したことは言うまでもないだろう。

 それもデムーロ騎手は前々週のエリザベス女王杯(G1)、前週のマイルCS(G1)を連勝するなど絶好調。すでにこの年のG1を6勝もしていた“神ジョッキー”の動向だけに、サトノクラウンとのコンビ結成は各メディアでも大きく報じられた。

 一方、納得できないのはデムーロ騎手に“ドタキャン”されたシュヴァルグランの陣営だろう。馬主の大魔神こと元プロ野球選手の佐々木主浩オーナーを筆頭に思うところはあったはずだが、陣営にとって不幸中の幸いだったのは、当時の世界最強馬ウィンクスの主戦H.ボウマン騎手が空いていたことだ。

 日本には「残り物には福がある」ということわざがあるが、2017年のジャパンCはまさにその言葉通りの決着となった。最後の直線でシュヴァルグランが力強く抜け出して、G1初制覇。ムーア騎手のアイダホこそ10番人気5着と意地を見せた。

 また、3番人気だったサトノクラウンは10着に大敗してしまったが、この時を境にデムーロ騎手の絶頂期はじょじょに衰退していくこととなる。

 あの“ゴタゴタ劇”から6年。もし、マーカンド騎手が他の馬でジャパンCに参戦することができれば、ぜひとも応援していただきたい。残り物には福があるはずだ。

札幌 編集部

札幌 編集部

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