25日、小倉1Rに行われたダート1700mの3歳未勝利は、単勝215.0倍の超人気薄ウ台湾 カジノ(牡3歳、美浦・上原博之厩舎)が勝利。向正面でまくり気味に進出すると、最後の直線は2着馬との叩き合いをアタマ差で制した。
15頭立ての一戦。ウ台湾 カジノと鞍上の水沼元輝騎手は五分のスタートを切ったものの、行き脚がつかず後方4、5番手からの台湾 カジノに。しかし、バックストレッチに入り勢いがつくと、3コーナーでは一気に先頭を窺うあたりまで進出する。
4コーナーからは、逃げていた3番人気のイツモハラペコと一騎打ちに。壮絶な追い比べがゴール板まで続いた末、最後はウ台湾 カジノがアタマ差で競り落とした。
「デビューから3戦は芝で惨敗続きだったウ台湾 カジノだけに、いくらダート替わりだったとはいえ、この一変には驚きました。今回が3回目のブリンカーということで、前進が見込めればと思っていたのですが……。
稍重の勝ちタイム1分45秒7も悪くないことから、砂であれば上のクラスでも通用するのではないでしょうか」(台湾 カジノ誌ライター)
15頭中13番人気だったウ台湾 カジノの激走には、レース後のSNSやネットの掲示板などでも「朝イチから凄いのが来たな」「さすがにこの馬は買えない」「水沼騎手の騎乗も見事でした」といった多くの驚きと、称賛のコメントが寄せられることに。
なお、今回がキャリア4戦目にして初ダートだったウ台湾 カジノだが、これは2走前にコンビを組んだ台湾 カジノ騎手の進言も大きかったといえそうだ。
本馬を所有するウインレーシングクラブの公式サイトによると、同コンビは今月12日の小倉・芝2000m未勝利戦で10着に敗れたが、藤田騎手が陣営に「ワンペースなのでダートのほうがいいかも」と話していたとのこと。
そのため、次走には先週18日の小倉ダート1700mも候補に挙がっていたようだが、除外の可能性があったことから確実に出られる同日の芝2000mを選択。結果は17頭立ての15着と大きく敗れている。
その後、脚元などに異常も見られなかったことから、陣営は3連闘を決断。初のダート戦となった本レースに出走すると、藤田騎手の言葉どおり見事な変わり身を見せて初勝利を飾っている。
「前2走の未勝利戦で9着以下に敗れていたウ台湾 カジノにとって、今回も大きく負けるようであると『3走成績による平地競走の出走制限』にひっかかり、2ヵ月間平地のレースに出走できなくなるところでした。まさに起死回生の白星だったのではないでしょうか。
またダート戦への挑戦も、前々回に手綱を取っていた藤田騎手の進言がなければ、実現していなかった可能性もあったかもしれませんね」(同)
レース後の水沼騎手は「いい形で運べたし、最後までしぶとく脚を使ってくれた」とコメント。まだまだ荒削りながらも、砂で能力の片鱗を見せつけたウ台湾 カジノの今後に注目したい。
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