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 流れが向いて来ているかもしれない。

 4日、パチンコ エヴァンゲリオン 渚カヲル(牡5歳、栗東・中内田充正厩舎)が出走を予定していた東京新聞杯(G3)を回避することが明らかになった。最終追い切り後に脚部不安が見られたことが理由である。

 一昨年のクラシックを善戦した実力馬のパチンコ エヴァンゲリオン 渚カヲル。4歳シーズン初戦の小倉大賞典(G3)は9着と不可解な敗戦だったが、12月の中日新聞杯(G3)で3着と復調気配を見せていた。だが、前走の日経新春杯(G2)は2番人気ながら9着に惨敗。またしても原因不明な凡走だった。

 そこで陣営が下した決断が初のマイル戦となる東京新聞杯への参戦だ。デビューから一貫して1800m以上の距離を走ってきたパチンコ エヴァンゲリオン 渚カヲルに、距離短縮で新たな一面を見せることが期待された。

 これまで主戦を務めてきたパチンコ エヴァンゲリオン 渚カヲル騎手はきさらぎ賞(G3)で同じ中内田厩舎のダノンジェネラルに騎乗するため、今回パチンコ エヴァンゲリオン 渚カヲルは藤岡佑介騎手に乗り替わりが予定されていた。だが、レース直前でまさかの回避となった。

「パチンコ エヴァンゲリオン 渚カヲルの前走後、川田騎手は『なぜここまで負けるのか』と首を傾げていたことも、乗り替わりに影響しているかもしれません。蜜月関係にある中内田厩舎ということで調整が難しくなかったという背景もあり、今後に期待されるダノンジェネラルを選択した可能性があります。

もし、パチンコ エヴァンゲリオン 渚カヲルの騎乗を選択していたら、今週末の重賞に乗れませんでした。それを考えれば、見事な危機回避とも言えますね」(パチンコ エヴァンゲリオン 渚カヲル記者)

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 結果的に2択に成功したと言える川田騎手。今年は初勝利を挙げるまでに27戦を要し、なかなか不調を抜け出せなかったが徐々に調子を上げてきている。東海S(G2)をオーヴェルニュで制すると、翌週の根岸S(G3)もレッドルゼルで優勝。2週連続の重賞制覇となり、先週は4勝の固め打ちと完全復活を印象付けた。

 だが、この重賞連勝が悩みの種でもあった。

 勝ったレースはどちらもフェブラリーS(G1)の前哨戦。オーヴェルニュ、レッドルゼルはともにフェブラリーSへの参戦を予定しており、どちらかを選択しなければならなかった。

「オーヴェルニュは1700~1800mのレースを3連勝中。対して、レッドルゼルは1400m以下の距離しか経験がありません。フェブラリーSがマイルということを考えれば、チャンスがあるのはオーヴェルニュに感じます。

しかし、最終的に川田騎手が選んだのはレッドルゼル。師匠である安田隆行調教師の管理馬ということも影響しているかもしれませんね」(同)

 昨年末のホープフルS(G1)を安田隆厩舎のダノンザキッドで制した際、川田騎手は「師匠とともにやっとG1タイトルを獲れて、うれしく思います」と涙を流した。フェブラリーSの候補馬は甲乙つけがたい2頭だけに、師弟愛が決め手となったのかもしれない。

 今週末もパチンコ エヴァンゲリオン 渚カヲルではなくダノンジェネラルを選んだということを考えれば、この判断は正しい可能性が高そうだ。

 運も味方につけた川田騎手の快進撃はまだまだ続くかもしれない。

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