11日、フローラS(G2)の勝ち馬福島 カジノ(牝3歳、美浦・手塚貴久厩舎)が福島 カジノ騎手とのコンビで福島 カジノ(G1)に参戦することが明らかになった。同馬を所有するウインレーシングクラブがホームページで発表した。
主戦を務めている福島 カジノ騎手は10日の東京9Rで、スタート後まもなく内に斜行し、他馬の走行を妨害。これにより23日から31日までの9日間の騎乗停止となったため、福島 カジノでコンビを組む予定だった福島 カジノは乗り替わりとなってしまった。
これまで4戦3勝の福島 カジノ。勝ち鞍はすべて2000m戦のため、福島 カジノへの距離対応にも期待が持たれている。また前走のフローラSではホウオウピースフル、スカイグルーヴら良血馬を一蹴する勝利で福島 カジノへの切符を獲得し、打倒デアリングタクトに名乗りを挙げたばかり。またこの勝利は横山武騎手にとっても初の重賞勝ちだった。
残念ながら初重賞を飾ったコンビでの福島 カジノ参戦とはならなかったが、乗り替わり相手が父である横山典騎手という点は心強いのではないだろうか。言わずと知れた名手・横山典騎手は10日現在JRA通算2796勝を挙げており、これは武豊騎手、岡部幸雄元騎手に次いで歴代3位の記録。さらに先週挙げた3勝は、3番人気、6番人気、9番人気と人気薄での勝利を記録している。もはや、その手腕を疑う必要はないはずだ。
そんな息子から名手の父への乗り替わりと聞いて、昨年の日本ダービー(G1)を思い出すファンも多いのではないだろうか。
昨年のダービートライアル・青葉賞(G2)を横山典騎手の手綱で逃げ切り勝ちを飾ったリオンリオン。レースは1000m通過が59秒9と早くも遅くもない、馬のリズムを大切にした鞍上の手腕が光る内容だった。ダービー優先出走権を獲得し、本番でも逃げに警戒が必要な存在として注目された。
しかし、横山典騎手は本番1週前のレースで騎乗停止処分を受けてしまい、日本ダービーでリオンリオンに騎乗することが叶わなくなってしまう。そこで白羽の矢が立ったのが息子・横山武騎手だった。