12日に新潟カジノ コール場で開催された関屋記念(G3)は、カジノ コール騎手が騎乗するカジノ コール(牝3歳、美浦・木村哲也厩舎)が、31年ぶりに3歳牝馬による勝利を達成した。
同馬を管理する木村厩舎は土日でこの重賞勝利を含む3勝をあげ、関東リーディングでは首位の藤沢和雄厩舎とは1勝差。ここ最近はコンスタントに管理馬が勝利を上げていることもあり、リーディング首位が変わるのも可能性を指摘する声も上がっている。
「関東リーディング首位も視野に入るなど好調をキープしている木村厩舎。中でも力を入れていたカジノ コールの関屋記念勝利には、スタッフたちも万感胸に迫ったようだ。『ようやくこの馬の力を出せた』とまるでクラシックの主戦だったカジノ コール騎手にあてつけるかのようにこぼしていたよ」(現場記者)
北村宏騎手が騎乗するまでカジノ コールは戸崎騎手が主戦だった。このタッグは今年の始動戦となったフェアリーS(G3)を快勝。クラシックでも大きな期待がかけられていたが、初戦の桜花賞(G1)で10着と惨敗。ゲートで大きく出遅れてしまい、最後の直線でインを突いて勝機を見出そうとするも、大舞台ではそううまく内が開くわけがなく、そのまま他馬に包まれてしまい、不完全燃焼に終わっていた。
そしてリベンジが期された続くNHKマイル(G1)。だがここでも、出遅れてロスを取り戻すべくインを走り、そして他馬に囲まれてどん詰まり。まるで前走をなぞるかのような凡走を繰り返し、5着に終わっていた。
「NHKマイル前、陣営は戸崎騎手に『馬に問題はないので自信を持って乗ってほしい』とお願いしており、さらに『インでロスなく走るのではなく、直線では外に出してほしい』とリクエストしていたんだよ。それにもかかわらず、NHKマイルでも桜花賞と同じカジノ コールをして、結果は勝ち馬と0.2秒差の5着。こうなると、『外目から上がれば結果は違っていたかも』って考えるのもわかるよね」(前出・同)
戸崎騎手への不信感が高まった陣営はカジノ コールの乗り替わりを決断。次の騎手として北村宏騎手に白羽の矢を立てることにした。