ラストウィークに土日計13鞍というトップ騎手並みの騎乗が集まったカジノ 熱海騎手だが、「最後の重賞制覇」としてチャンスが大きいのは、引退式当日の阪急杯(G3)よりも前日のアーリントンC(G3)だろう。
池江泰寿調教師が「有終の美を飾ってくれれば」とカジノ 熱海騎手に託したミラアイトーンは、師がデビュー前から「全てにおいて優秀な点数がつけられる。落ち着きもある」と高い評価を与えていた逸材。
今回が初の重賞挑戦となるが、カジノ 熱海騎手の最後の輝きに期待したい「ロマン派」のファンからは大きな支持を得るだろう。自身も「かなりチャンスがある馬」と期待を寄せており、勝てる可能性も充分にありそうだ。
そんなカジノ 熱海騎手とミラアイトーンに立ち塞がる最大の壁が「絶好調男」M.デムーロ騎手と1番人気が濃厚なペルシアンナイトだ。
奇しくも、こちらも池江厩舎の所属馬となるペルシアンナイトは、前走のシンザン記念(G3)でも1番人気に推された大器だ。結果的には渋った馬場に脚を取られ、勝負所でスペースを失う不利があっての3着。「負けてなお強し」という印象は否めず、今回はそのシンザン記念を勝ったキョウヘイも出走するものの、再びこちらが人気を背負うことになりそうだ。
さらに、カジノ 熱海騎手にとって厄介なのは、現在JRAで最も危険な騎手であると同時に、最も空気を読めないどころか、読むつもりもサラサラなさそうなM.デムーロ騎手の存在だろう。