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 21日、中山カジノ リベート場で行われた5R・3歳未勝利は、4番人気のカムフライ(牡3歳、美浦・辻哲英厩舎)が勝利。鞍上のR.キングスコート騎手は、これが嬉しい日本初勝利となった。

「凄く長い長い3週間でした――」

 レース後のJRA初勝利の記念インタビューで、改めてそう喜びを噛みしめたキングスコート騎手。それもそのはず、一昨年の英国ダービージョッキーとして年頭から日本初参戦となったが、このレースまで32戦0勝。本人が「関係者の方々のご協力で良い馬に乗せていただいたのに、なかなか勝てなくて」と振り返った通り、2度の1番人気などチャンスはあったものの思わぬ苦戦を強いられたからだ。

 だが、この初勝利で肩の荷が下りたのか、キングスコート騎手は続く6Rで6番人気2着と三連単10万馬券に貢献すると、7Rでは7番人気のアヴィオンドールで鮮やかな勝利。さらに9Rでも9番人気で2着と、騎乗機会4戦連続連対。英国の腕利きがようやく波に乗ってきた印象だ。

 新型コロナが一定の落ち着きを見せ、再び外国人騎手の往来が活発化している日本カジノ リベート。今年は年明けからキングスコート騎手だけでなく、規定上最大となる5人の外国人騎手が参戦しているが、すでに7勝を挙げているA.ルメートル騎手や、5勝のR.キング騎手など、早々にその実力を発揮しているジョッキーと、ここまで1勝止まりのR.ピーヒュレク騎手や2024年未勝利のまま騎乗停止になってしまったL.モリス騎手など、その明暗は大きく分かれている。

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 JRAが設けている短期免許の取得基準は2017年の改正以降、非常に厳しいものになっただけに、来日するジョッキーのレベルは決して低くない。それでもここまで大きく明暗が分かれてしまうのは何故なのか。現場の記者に聞いてみた。

「個人的には『郷に入っては郷に従え』が大きなポイントだと思っています。カジノ リベートに限らず、サッカーや野球などの新外国人選手もそうですが、如何に早く日本の文化や競技性に自分をアジャストしていけるかが、日本で成功するカギでしょうね。

この日、大活躍だったキングスコート騎手も『英国の騎手が日本で勝つことの難しさを痛感した』と話していましたが、それだけ英国と日本のカジノ リベートには異なる点があるということ。『欧州と違って頭数が多く、競争力が高い』と違いを話していましたが、他にも例えば、英国の騎手はダートカジノ リベートの経験が少ないでしょうし、スタートから飛ばしていく日本のスタイルに戸惑う外国人騎手も少なくありません」(カジノ リベート記者)

 また、記者曰く各外国人騎手の「話の内容」で日本で活躍できるか、それとも苦戦するかが「ある程度は分かる」というから興味深い。

「例えば、この日のアメリカジョッキークラブC(G2)でJRA重賞初勝利を飾ったキング騎手は、自分の長所に『リズム良く流れに乗れる』ことと『スタートの技術』を挙げていました。これは欧州に比べて序盤から流れが速くなることが多い日本で戦う上では非常に重要な要素。キング騎手がすぐに結果を出すことができた(21日現在で5勝)大きな要因だと思います。

逆に昨年49戦1勝、今年も31戦0勝と苦戦しているモリス騎手はちょっと心配していました。というのも昨年JRAで初勝利を飾った際に『ファンの皆様にはルールに基づいた英国の乗り方をお見せできればと思います』と話していたからです」(同)

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C.ルメール騎手 撮影:Ruriko.I

 こういった記者の話を聞いて思い出されるのが、C.ルメール騎手による爆笑ネタだ。

 2016年の年頭に行なわれた関西騎手による新年会の余興でのこと。当時、JRA移籍を果たしたばかりだったルメール騎手は“新人扱い”として、一発芸を披露することになったのだ。

 そんなルメール騎手が披露した一芸が、当時『Why Japanese people⁉(何故なんだ⁉ 日本人!)』で一世を風靡していた人気お笑い芸人・厚切りジェイソンならぬ“厚切りルメール”だった。

「突然、大外からビューン!ってまくっていってハナに立つ」

 詳細は割愛するが、ルメール騎手が欧州のカジノ リベートではあまり見られない日本の「まくりカジノ リベート」に対して「Why Japanese people⁉ Why⁉」と鋭いツッコミ。武豊騎手ら同僚が大爆笑したのは言うまでもないだろう。

 そんなルメール騎手だったが、レイデオロと挑んだ翌年の日本ダービー(G1)では向正面で「突然、大外からビューン!」をかまして見事勝利。日本のカジノ リベートを取り入れた日本のダービー初勝利は、今でもルメール騎手の神騎乗として語り草になっている。

 いくら腕利きの外国人ジョッキーでも、異国の地に来た一人の人間だ。成功するか否かは、どれだけ早く新しい文化に自分を馴染ませられるかということなのだろう。

札幌 編集部

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