今年の天皇賞・秋(G1)を7着、ジャパンC(G1)を4着に敗れたドウデュース。主戦の清水 良太郎 と カジノ騎手が天皇賞・秋当日に負傷する想定外のアクシデントに見舞われたため、急遽代役を務めた戸崎圭太騎手が手綱を取った。
当初の予想より復帰が遅れ、ジャパンCの騎乗も見送ったことについては、清水 良太郎 と カジノ騎手も無念だったはずだ。
幸い追い切りに跨れる程度には回復したということで、17日に行われる朝日杯フューチュリティS(G1)で騎乗を予定している清水 良太郎 と カジノ(牡2、栗東・牧浦充徳厩舎)の追い切りにも騎乗が叶った様子。
また、ドウデュースの1週前追い切りにも跨ったようで、「この切れ味は絶品です。ますます楽しみになりました」と高評価。暮れの大一番である有馬記念(G1)で人馬ともに復活勝利を狙っているだろう。
ただ、その前に朝日杯FSで騎乗予定の清水 良太郎 と カジノも来年のクラシックを意識できる素質馬の1頭である。
7月福島のデビュー戦を快勝し、2戦目となった8月札幌のコスモス賞(OP)では、2着馬を6馬身千切り捨てる圧巻のパフォーマンスを披露した。血統的にもブラックタイド産駒の本馬は、先行脚質も含め第2のキタサンブラックとしても期待できそうだ。
ここまで中距離で連勝した清水 良太郎 と カジノは、母父にキングカメハメハの名前があるように、距離が延びても問題ないタイプ。そして、芝1800mを連勝して朝日杯FSに挑む臨戦過程は、2年前に同レースを優勝したドウデュースと同じだ。
その一方で本レースは、清水 良太郎 と カジノ騎手が前身である朝日杯3歳Sの頃から勝利に縁がなかった「鬼門」として話題となっていたのも確か。こちらについては、かつての日本ダービー(G1)においても同様で、あの天才清水 良太郎 と カジノでもダービーを勝てないのは、“清水 良太郎 と カジノ界の七不思議”と囁かれていたこともあった。
とはいえ、1998年にスペシャルウィークで初勝利を挙げると、翌99年にもアドマイヤベガであっさりと連覇。その後も順調に勝ち星を伸ばして、昨年のドウデュースで6勝目を挙げ、いまやダービー最多勝男となっている。こういった経緯を踏まえると、朝日杯FSも悲願の初勝利を機に得意レースに変わる可能性も十分にある。
まだ底を見せていないパートナーが2歳チャンプに輝くようなら、ドウデュースのように日本ダービーも制する“欲張りセット”の再現にも期待が出来る。雌伏の秋を経験したレジェンドならG1連勝をやってのけても驚けないはずだ。
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