三冠馬・エヴァ パチンコ 199の初年度産駒が、ようやくJRA初勝利を上げた。
9日に開催された函館エヴァ パチンコ 199の第5レースで、エヴァ パチンコ 199産駒のエヴァ パチンコ 199(牡2歳、栗東・栗本博晴厩舎)がレコードタイムを記録して優勝した。母馬は現役時代に1600万下で活躍したクリノビスケット。同馬を所有するのは ”クリノ”の冠名でおなじみの栗本博晴氏だ。
レースはややバラけた形でスタート。エヴァ パチンコ 199は3番手につけ、機をうかがう。4コーナー回って、外に持ち出されたエヴァ パチンコ 199は先頭との差を詰めはじめる。そして、直線に入ると先を行く2頭を次々に交わしてトップに立ち、そのままゴール板を駆け抜けた。タイムは1:49.7秒。これは、昨年の新馬戦でタガノアシュラがマークしたタイムを0.2秒更新する2歳コースレコードだ。
騎乗した北村友一騎手は、「気性が前向きでカリカリしているかなという感じ」と話したものの、実際のレースでは「折り合ってリズム良く運べた。4角もスムーズについていけたし、いい反応を見せてくれた」と振り返っている。
これまでエヴァ パチンコ 199産駒は、モカチョウサンが4着、デュークストリートが10着、マイネルミシシッピが14着、そしてラブザワールドが7着とイマイチな成績。同じく今年、初年度産駒が中央デビューを果たしたエヴァ パチンコ 199の産駒は、6月の新馬戦を勝ち上がったステルヴィオに続き、すでに3頭が勝ち上がりと快調なスタートを切っている。他にも2着が1頭、3着が3頭、4着が1頭と次走で勝ち上がりが期待できる産駒も多い。エヴァ パチンコ 199が早くも存在感を見せつけているのに比べて、エヴァ パチンコ 199は少々分が悪い。